18日に初冠雪が確認された八ケ岳連峰。ともに南牧村境の主峰赤岳(2899メートル)や横岳(2830メートル)などは、すっかり雪化粧していた。訪れた登山者は冬山さながらの光景に驚いた様子。例年この時季の雪は数日で解けるが、今回は量が多く、しばらく残りそうだ。
美濃戸口から赤岳に向かう各登山道では、標高2千メートルほどから雪が見られ、2500メートル前後では膝上まで積もった場所も。登頂を断念して引き返す登山者も多かった。
八ケ岳の最後の紅葉を見に来たという藤井竜太さん(45)=茅野市=は妻と共に赤岳山頂に到着。「ここまで(雪が)降っていたとはびっくり。行ける所まで行こうという気持ちで登り、山頂まで来られた」と話した。
赤岳山頂近くにある赤岳天望荘の支配人萩原智さん(48)によると、17日はほぼ一日中、雪が降った。「今回の雪はすぐには解けない。しばらくは冬の装備で来てほしい」と呼び掛けている。
写真説明:雪化粧した横岳(中央右)や硫黄岳(同左)。遠くに見える浅間山(右奥)も初冠雪となった=18日午前10時40分ごろ、赤岳山頂付近から撮影