八ケ岳連峰一帯で紅葉が進んでいる。16日午前は山々を取り囲むように赤や黄色の紅葉と青空が広がった。通年営業する山小屋「赤岳鉱泉」(約2220メートル)によると、同小屋を1時間ほど下った堰堤(えんてい)広場周辺の紅葉が見頃。例年並みか少し遅めという。
同小屋によると、今年は新型コロナウイルス対策で、小屋泊ではなくテント泊を選ぶ人が多い。8〜9月の連休はテント場いっぱいに張られるほどにぎわったが、冬の足音を感じる最近は利用者はまばらだ。
岡山県の団体職員西岡正博さん(55)は「初めて登った。天候に恵まれ、紅葉もきれいで最高です」と話した。17日は雨の予報で、同小屋によると、山頂周辺は雪が舞う可能性もある。
写真説明:八ケ岳連峰の岩壁「大同心」を背に紅葉の中を進む登山者=16日、赤岳鉱泉近く