松川町の登山愛好者でつくる「町ふるさと山の会」が今月、中央アルプス山麓の小八郎岳(1470メートル)山頂にあるあずまやを改修し、新たにベンチを設置した。訪れる人が利用しやすいよう、会員が資材を背負う歩荷(ぼっか)で運んで整備した。
山の会によると、あずまやは1997年に整備され、老朽化していた。あずまや周辺にはベンチ計5台を設置し、休憩を取りながら景色を楽しめるようにした。資材は町の支援を受けて購入し、約75キロの木材を会員が運んだ。
小八郎岳山頂は町内や南アルプスなどを一望できる展望スポット。会長の北原正尚さん(65)は「今年は中央アルプスが国定公園に指定され、注目が集まった。地元の人にも地域の山を気軽に訪れてほしい」と呼び掛けている。
小八郎岳山頂までは、町内の鳩打(はとうち)峠登山口から徒歩約1時間。周辺登山道では秋の訪れを告げるマツムシソウの花が咲き始めているという。