信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

御嶽山 携帯基地局
御嶽山 携帯基地局


山小屋商品ネット販売
山小屋商品ネット販売

北ア 環境相に窮状訴え
北ア 環境相に窮状訴え

御嶽山頂剣ケ峰
御嶽山頂剣ケ峰

選ばれる山小屋へ意欲 槍ケ岳観光4代目社長・穂苅さん
2020/08/08 11:25
YAMA2020080801382801.jpg

 この夏、北アルプス槍ケ岳(3180メートル)直下にある槍ケ岳山荘の運営会社、槍ケ岳観光(松本市)の4代目社長に就いた穂苅大輔さん(34)。山荘の歴史は約100年に及ぶが、前例のない新型コロナウイルス感染拡大による逆風のさなかにある。先は見通しにくいが、「あの小屋に泊まりたい、あの小屋で働きたい、と思ってもらえるような会社にしたい」と意欲を見せる。

 大学を出て携帯電話大手に勤めた後、家業である山小屋経営を継ごうと2017年にUターンした。槍ケ岳への登山道が通勤ルートになり、夏山シーズンは週の半分以上が山の上。生活は様変わりしたが、「登って良かった」という登山者の生の声が喜びだ。

 「槍ケ岳はどの山にも負けない魅力がある」と胸を張る。誰がどこから見ても分かる山の形と、六つのルートでさまざまな登山を楽しめることが強みと考えている。

 ただ、どこの山でも登山者の高齢化が進んでおり、「山小屋としても、登山業界としてもこのままでは厳しい」と感じる。「若い人たちにもっと山に登ってほしい」と願い、会員制交流サイト(SNS)を通じて山の魅力発信にも力を入れている。

 当面の課題として、通信環境の改善などを挙げる。槍ケ岳を含む北ア南部は携帯電話が通じにくく、かつての勤務先の上司に頼んで山荘周辺に基地局を設けた。それでも新型コロナの拡大を受けて予約制とした今夏は、電話が集中してつながりにくかったことがある。「今後、予約制が標準になるならインターネット予約も考えないといけない」と言う。

 今年の北ア南部は新型コロナに加え、地震、大雨と立て続けに困難に直面した。経営上の判断に迷うこともあったが、「経験豊富ないい先輩たちがいて、山小屋同士のまとまりも強い。聞きたいことが相談できる」。少しずつにぎわいが戻りつつあると感じており、「例年より人が少ない分、落ち着いてゆっくり楽しめる」とPRしている。

写真説明:槍ケ岳観光の4代目社長に就任した穂苅さん。泊まりたいと思ってもらえるような山小屋づくりへ意気込む


北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun