信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

美ケ原高原
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入笠山
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上高地
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上高地 パネル展示
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槍ケ岳観光4代目社長
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山小屋に予約殺到 定員制限、泊まる場「取り合い」
2020/07/08 10:17

 夏山シーズンを控え、山小屋に宿泊予約が殺到している。新型コロナウイルスの感染予防で「3密」(密閉、密集、密接)を避けるため原則予約制にし、定員を制限している事情もあるが、7月23〜26日の4連休や週末を中心に既に予約が埋まった日もある。集中日にはテント場も過密が予想され、泊まる場所がなくなる登山者が出る可能性もあるとして、山小屋関係者が気をもんでいる。

 「ここまで殺到するとは思わなかった」。北ア南部の槍ケ岳山頂直下、槍ケ岳山荘に勤務する穂苅賢三さん(37)は驚いた。今月1日、営業を始める15日から翌8月末までの予約受け付けを始めたところ、朝から夜まで電話が鳴り続いた。この日に受けた電話は約250件に上った。

 同山荘は、今季の宿泊利用者の定員を通常の5分の1となる1日約100人に制限。既に4連休はほとんど満室で、8月も週末や連休を中心に満室が出始めている。

 穂高連峰の登山の拠点に位置する涸沢ヒュッテも、宿泊の予約を始めた1日に100件以上の電話があった。三俣蓮華岳近くの三俣山荘(今季定員30人)と、水晶岳に近い水晶小屋(同20人)も1日は電話が鳴り止まない状態に。経営者の伊藤圭さん(43)によると、登山客の中には「100回以上電話した」と話す人もいたという。

 他方で、槍ケ岳と涸沢のテント場は予約が要らない。小屋の予約を取れない人がテント泊に切り替えるため、小屋関係者には「テント場がいっぱいになるかもしれない」と懸念する声が出ている。

 こうした状況は県内の他の山域でも同様だ。八ケ岳のある小屋の関係者によると、テント場の予約に数十件の電話がある日もある。「どこの小屋も定員を減らしているので、登山者が泊まれる場所を取り合っている状況だ」とした。

 中央アルプス・宝剣岳の宝剣山荘も、今年は定員を例年の半分程度にし、完全予約制に。今月の土日や連休は満室で予約の申し込みを断っている状態といい、同山荘は「状況を理解してもらい、日を改めて訪れてほしい」とする。

 北ア北部のある山小屋によると、4連休や8月上旬の週末を中心にテント場を含め既に予約で埋まった日もあるが、平日はほとんど予約がない。この小屋の経営者は「できるだけ平日を選んで登山を楽しんでほしい」。三俣山荘・水晶小屋の伊藤さんは「事前に小屋の状況を問い合わせ、しっかりと計画を立ててほしい」と呼び掛けている。


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