信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

御嶽山 二の池
御嶽山 二の池

浅間山
浅間山

御嶽山 王滝頂上付近
御嶽山 王滝頂上付近

北ア チングルマ
北ア チングルマ

北ア 常念小屋
北ア 常念小屋

御嶽山、王滝頂上までの規制 9月中の解除見通し立たず
2019/09/05 10:22
YAMA2019090501227001.jpg

 木曽郡王滝村は4日、2014年9月の御嶽山噴火災害以降規制している王滝口登山道9合目から王滝頂上までの区間について、目標としている9月中の解除の見通しが立っていないと明らかにした。天候不順で安全対策工事が遅れているため。一方、王滝頂上での慰霊を希望する遺族がいることを踏まえ、シーズン中に解除できない場合も、安全対策が整えば遺族の入山を許可する可能性はあるとした。

 長野、岐阜両県などでつくる御嶽山火山防災協議会の幹事会が同日、同郡木曽町で開かれ、村が工事の進み具合を報告。終了後に橋本悟志総務課長らが記者会見し、解除期間は10月14日までで、それ以前に降雪があれば解除を打ち切る方針も明らかにした。

 村は噴火から5年となる9月27日前後の規制解除を目標に、王滝頂上の冬季避難小屋の補強や鋼鉄製シェルター(退避壕(ごう))の設置、9合目から同頂上への登山道修繕といった安全対策を計画。村は会見で、7月半ばを予定したヘリコプターによる資材の荷揚げが1カ月余り遅れ、4日時点で全てを運べていないとした。この結果、各工事の進み具合は避難小屋の補強が6割弱、シェルター設置が1割で、登山道整備は未着手と説明。「9月の解除に向けて準備は進めているが、(解除できるかどうかは)天候次第」とした。

 一方、10月に入ってからの解除について、「村が設けたタイムリミットを過ぎて(工事が)整った場合は一般向けの規制解除はしない」と説明。ただ、「遺族や(行方不明者の)家族には配慮が必要」とし、希望する遺族らの規制区間への入山を許可する可能性はあるとした。

 被災者家族らでつくる「山びこの会」事務局代表のシャーロック英子さん(東京)は「なるべく早く工事が進むことを願いながら、(規制区間への入山の)希望を持っていきたい。来年に持ち越すよりは(5年の節目の)今年登って慰霊し、区切りをつけていけたらいい」としている。

写真説明:王滝頂上山荘などがある王滝頂上付近(手前右)=7月26日撮影


北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun