信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)

御嶽山 二の池
御嶽山 二の池

浅間山
浅間山

御嶽山 王滝頂上付近
御嶽山 王滝頂上付近

北ア チングルマ
北ア チングルマ

北ア 常念小屋
北ア 常念小屋

御嶽山噴火、記憶残す客室 二の池ヒュッテ
2019/07/30 11:06
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 長野、岐阜両県にまたがる御嶽山山頂近くの山小屋「二の池ヒュッテ」(岐阜県下呂市)が、2014年9月の噴火災害で噴石が飛び込んで被災した客室を当時のまま保存し、希望者に公開している。オーナーの高岡ゆりさん(木曽郡木曽町)は「いざという時にどう身を守るかを考えるきっかけにしてほしい」と期待。訪れる登山客に災害の記憶を伝え、安全登山を呼び掛けたいという。

 客室は4畳半。床の上にはバレーボール大の噴石のほか、衝撃で散らばったとみられる建材も残してある。噴石が突き破った天井は、板が剥がれたままだ。壁には噴火当時は台所にあった14年9月のカレンダーを掛けた。客室を見せてほしいと訪ねてくる人に、高岡さん自ら保存の狙いを説明。「ここが火山であることを心に留めておいてほしい」などと訴えている。

 二の池ヒュッテは山頂剣ケ峰(3067メートル)の約700メートル北側にある。噴火当時は「二の池新館」の名称で営業していたが、噴石が客室と台所に一つずつ飛び込むなどの被害があり、営業を休止。高岡さんが経営を引き継ぎ、18年8月に再開した。

 高岡さんは「時間の経過とともに噴火災害が忘れられてしまうのではないか」と考え、客室を保存することを決めた。屋根は修理し、被災した客室はほぼ手を付けなかった。台所は日常業務で使用するため元通りに修復した。

 二の池ヒュッテのそばに木曽郡木曽町が新築した「二ノ池山荘」(木曽町)でも、建て替え前の「二ノ池本館」に落ちた重さ約7キロの噴石を展示している。剣ケ峰にある御嶽神社祈〓(きとう)所では噴石で壁に穴が開いた。町は壁を譲り受けて、町内に造る御嶽山ビジターセンターで展示する計画を進めている。

(〓は、示ヘンに寿の旧字体)

写真説明:二の池ヒュッテが噴火当時のまま保存している客室。バレーボール大の噴石(下)が天井を突き破って落ちてきた


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