信州山小屋ネット~朝日に染まる白銀の山々(大町市の山岳博物館から)


南ア遭難解説
南ア遭難解説

霧ケ峰高原
霧ケ峰高原

上高地 閉山式
上高地 閉山式

浅間山 警戒レベル1
浅間山 警戒レベル1

御嶽山、客足戻る一歩に 規制解除で関係者ら
2019/07/02 11:14
YAMA2019070201195501.jpg

 木曽郡木曽町が山頂直下の一部登山道の立ち入り規制を1日に解除し、2014年9月の噴火災害以来初めて夏山シーズンに山頂まで登れるようになった御嶽山。山域や麓の観光関係者らは、噴火後に落ち込んだ入り込みの回復に期待した。ただ、5年近いブランクがあることに加え、山頂から同郡王滝村方面への登山道が依然として立ち入り禁止となっていることから、先行きに懸念を示す人もいた。

 「すぐに元通りとはいかなくても、まずは6、7割まで回復してくれれば」。噴火後に宿泊者が半分以下に減ったという黒沢口登山道の山小屋「覚明行場山荘」(木曽町)。経営者の田ノ上徳延(よしのぶ)さん(72)は「行方不明者がいるのでもろ手を挙げて喜べないが、大勢に御嶽山に戻ってもらう契機になればいい」と規制解除を歓迎した。

 県木曽地域振興局によると、13年に17万2千人だった御嶽山の観光客は噴火翌年の15年には4万2千人に減少。その後は回復傾向だが、秋に山頂までの規制を13日間解除した18年も7万人余だった。

 黒沢口登山道につながる御岳ロープウェイも13年度まで10万人を超えた利用者が15年度は3万人を下回り、昨年度も3万人台。今孝志社長は「登山道の規制解除が、お客さんに足を運んでもらうきっかけになれば」と期待する。

 麓の木曽町福島で旅館を営む池田操子さん(63)も「ようやくここまできたという感じ。にぎやかな夏になればいい」。噴火前の夏には100人ほどの御嶽教信者が宿泊していたが、噴火後は30人ほどに減った。「規制解除は一つの節目。徐々に客足が戻ってくれたらいい」と言う。

 一方、御嶽山にある山小屋の関係者からは「(山頂から)王滝側に抜けられないなどの課題がある上、火山は危険だと思う人もいて、すぐにお客さんが戻るとは考えにくい」との声も聞かれる。

 王滝村で旅館を経営する胡桃沢公司さん(51)は「噴火後の復興に向けて、とても大切でめでたいこと」と今回の規制解除を歓迎。ただ、同村が9月に王滝口登山道の一部規制を解除しても山頂までは登れない。「王滝の登山道に登山客は来ない。村の規制が全面的に解除された頃には、客が木曽町の宿に定着しているかも…」と話した。

写真説明:規制が緩和され山頂を目指して続々と入山する登山客たち=1日午前9時33分、御嶽山黒沢口登山道


北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ

信州山小屋ネット


掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun