飯田市丸山地区のまちづくり委員会は、市のシンボルとして親しまれる風越山(1535メートル)を初めて訪れる人が散策しやすいように、登山道に案内板を設けた。季節の花々や登山道脇の石仏を写真やイラストで紹介。美しい景観と白山信仰の霊場が一体となった名所だとPRしている。
案内板は縦90センチ、横120センチ。委員らでつくる「未来へつなぐ風越山麓わくわくプロジェクト」が、県の地域発元気づくり支援金を活用して企画・製作した。六つある登山道のうち、「表参道・滝の沢」と「押洞(おしぼら)」の2ルートの合流地点「石灯籠」(750メートル)に設置した。
地図などは、飯田下伊那地域の有志団体「風越山を愛する会」が30年ほど前に作った「風越山イラストマップ」を参考にデザイン。山頂付近にある国重要文化財の白山社奥社や、春と秋にそれぞれ咲くヤマザクラ、ベニマンサクなどの写真が添えられている。
プロジェクトの一員、山下守弘さん(82)は「見やすい地図で霊山と美しい景観が一体となった名所を紹介したい」と話している。