松川町と飯島町の山岳愛好者らでつくる「中央アルプス南部岳人ネットワーク」が、荒れていた中ア念丈岳(2291メートル)―南越百(こすも)山(2569メートル)間の登山道を2年がかりで整備し、通れるようになった。今夏は4日間で延べ42人が、奥念丈岳(2303メートル)から南越百山までの約2・3キロで作業。復活した登山道を通って安全に山登りを楽しんでほしいと願っている。
同ネットによると、伊那谷側から中ア南部へ向かう主な登山ルートは、駒ケ岳から南側へ縦走するか、駒ケ根市の池山登山口から入る。飯島町や松川町からは念丈岳まで一般の登山者も登山道を歩くことができた。だが、念丈岳―南越百山間の登山道は、人の背丈ほどに伸びたササが生い茂り、登山道がよく分からない状態となり、熟達した登山者でなければ通れなかった。
同ネット代表の福沢勝好さん(73)は「登山道を整備したことで、より安全に登山を楽しむことができるようになった」と話している。
写真説明:生い茂るササを刈り、登山道を整備する山岳愛好者ら