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南ア 馬の背ヒュッテ
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前掛山
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御嶽山
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新版信州の山(中部編)
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浅間山 前掛山頂
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御嶽山「マイスター」初活動 市民と学習登山
2018/07/02 10:11
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 2014年9月の御嶽山噴火災害を教訓にした「御嶽山火山マイスター」の自主グループが1日、初めての活動として市民らと御嶽山を登る学習ツアーをした。4年前の噴火では登山者は御嶽山が火山だと知らない人も多く被害が拡大。火山防災の啓発、山の恵みの発信などを担う役として1人ずつ覚悟や思いを語り、第一歩を踏み出した。

 この日は、夏山シーズンを告げる開山式があった。グループは「御嶽山火山マイスターネットワーク」で、県の呼び掛けで制度化された1期生のマイスター8人が加わる。1日は7人が参加し、木曽郡木曽町の黒沢口登山道を二ノ池まで登った。

 7人は、御岳ロープウェイの麓側にある鹿ノ瀬駅で登山者に「気を付けて登ってください」と声を掛け、安全登山のしおりを配布。途中の山小屋付近などで数分ずつ防災対策、高山植物、山小屋の噴石対策などを参加者に話した。

 マイスターで木曽観光連盟職員の竹脇聡さん(57)=木曽町=は御嶽山に憧れて30年前に同町開田高原に移住したとし、「山に活気が戻らないといけない。火山と共生している地域とアピールしたい」と話した。

 一般社団法人「木曽人(きそじん)」(木曽郡上松町)の代表小林夏樹さん(56)も「安全に登れる活火山として、世界に誇れるよう活動したい」。今後も、登山者に呼び掛ける催しを続けたいとし、「マイスターを増やしたい」とした。

 学習ツアーは、マイスター自身の専門的知識を高めようと、信州大教育学部の竹下欣宏(よしひろ)准教授(地質学)も招いた。「御嶽山の火山活動が盛んな期間は『80万〜40万年前』と『この10万年』の2回ある」との解説を聞き、登山道周辺で地質の由来が分かる場所を学んだ。

 ツアーとは別にあった開山式は木曽おんたけ観光局が主催し、行政関係者や観光関係者ら約140人が参加。同郡大桑村が拠点の大桑アルプホルンクラブが噴火の犠牲者の冥福を祈る曲を披露。木曽町の原久仁男町長は、今秋に山頂まで登れることを目標にしていると改めて説明し、「災害を風化させてはいけない。行方不明者5人が家に戻り、家族の心が安らぐことを願っている」と述べた。

写真説明:一般参加者らを前に火山について話すマイスターの竹脇さん(左)=1日午前10時15分、木曽町三岳


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