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南ア 馬の背ヒュッテ
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前掛山
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御嶽山
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新版信州の山(中部編)
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浅間山 前掛山頂
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八ケ岳山麓巡るツアー会社設立へ 原村の石川さん
2018/02/02 11:07
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 原村観光連盟副会長で山岳ガイドの石川高明さん(50)は今月、地域の自然、文化、歴史を学びながら山歩きを楽しむツアーを企画、運営し、エコツーリズムの普及や地元ガイドの養成も担う会社「八ケ岳登山企画」を設立する。都内の観光業者からガイドツアーを依頼されることが多いことから需要を見込み、「地域でお金が回る好循環をつくりたい」と意気込んでいる。

 東京出身の石川さんは大学で登山を始め、登山歴は30年以上。「八ケ岳のそばで暮らしたい」と2008年に家族で原村に移り住み、八ケ岳連峰を中心に県内外の山でガイドをしている。

 エコツーリズムに目を向けるようになったのは、01年にスペインの宿泊先で火災に遭い、両脚にやけどを負ったのがきっかけという。一時期は険しい山に登れなくなり、02年から2年間、知り合いに誘われてスイス南西部のツェルマットで観光ガイドを務めた。

 それまで、「足元に目もくれず、ひたすら山頂を目指していた」と石川さん。スイスで高山植物や地域の歴史、文化にも興味を持つようになった。現地で日本人の先輩ガイドから、客とガイドの関係について、「先生と生徒のようではいけない」と言われたことも胸に残っている。

 ガイドは、地域の歴史や文化、自然に関する幅広い知識が求められる。だが、石川さんは一方的に知識を教えるのではなく、客が求める情報を分かりやすく丁寧に提供するべきだと言う。ガイドの養成に当たっては、そんな心構えを大切にしたいとしている。

 村観光連盟と村もエコツーリズムの普及を目指しており、16、17年度にNPO法人日本エコツーリズム協会(東京)と連携して養成講座を開催した。石川さんは「(エコツーリズムの)機運は盛り上がっている」とみる。

 一方、「講座を修了したガイドが独り立ちできていない」と課題を指摘。村や同協会と協力してガイドの養成を続け、新たな会社を講座を修了した人たちの活躍の場にしたいと構想している。

 石川さんは17年に、原村と富士見町の両商工会が共催した「創業塾」(全8回)を受講し、起業の手順や経営の基礎を学んだ。両町村と山梨県北杜市でつくる「八ケ岳観光圏」の活動にも関わっており、「横のつながりを大切にし、八ケ岳エリアの観光を底上げしたい」と話している。

写真説明:ツアー企画会社「八ケ岳登山企画」を設立して、「地域の観光レベルを底上げしたい」と話す石川さん


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