八ケ岳の主峰・赤岳(2899メートル)などで毎年6月に開く「八ケ岳開山祭」が今年60回を迎えるのに合わせ、八ケ岳観光協会が全国公募したピンバッジのデザインが16日、決まった。八ケ岳に広く自生する「コメバツガザクラ」を図案化した浜松市の杉山芳幸さん(47)の作品で、「重厚感があり、60回の記念にふさわしい」と評価された。
公募に協力した出版社「山と渓谷社」(東京)のウェブサイトで応募を呼び掛け、登山愛好家などから113作品が寄せられた。この日は昨年11〜12月のサイト上での人気投票で絞り込まれた10作品を、会員ら約20人が審査した。
杉山さんは作品説明で「八ケ岳の美しい自然を楽しみながら、しっかりと守っていかなければならないことを表現した」としている。
ピンバッジは毎年、同協会が高山植物を図案化して作り、赤岳と北横岳(2480メートル)の山頂で開く開山祭の参加者に配っている。山に登らないと入手できないため、ピンバッジを目当てに参加する人もいる人気の品だ。
今年の開山祭は6月1日。同協会はピンバッジ千個を用意して登山者を迎える。
写真説明:コメバツガザクラを図案化した杉山さんの作品