そば製造販売の霧しな(木曽郡木曽町)は30日、開田高原原産の品種「開田早生(わせ)」を使った新そばを、自社通販サイトで発売した。主力とする中南信地方の土産物店での販売が、新型コロナウイルスの影響で激減。毎秋開く地元のそば祭りの中止が決まったことも受け、常連客に届けたいと数量限定で商品化した。
2人前(200グラム)で、税・送料別800円。8千個限定で、自社通販サイト「霧しなオンライン」で扱う。風味を損なわないよう、石臼でひき、御岳山水系の軟水で練り上げた。つゆは、だしとかえしを分けて包装し、食べる直前に配合する仕様。添加物を使っていない点もこだわりという。パッケージは県地域資源製品開発支援センター(松本市)が担った。
同社の売り上げは、4〜5月に前年同期比の3割まで減少。持ち直しつつあるというが、なお前年割れが続く。企画部の大場和子部長は「ぜひ、新そばを楽しみにしているお客さまに味わってほしい」と話している。
写真説明:開田高原原産の品種を使った新そば。包装のデザインは県地域資源製品開発支援センターに依頼した