阿南町新野の大村湖の近くで、赤ソバのピンクの花が見頃を迎えている。畑は10アールほどで、近くで「そば屋うさぎ」を営む大場満朗(みつろう)さん(72)=阿南町富草=が栽培している。寒暖差が大きくなると色がより鮮やかになり、9月末まで楽しめるという。
大場さんは、退職後の2008年に名古屋市から移住。移住前に箕輪町で赤ソバの手打ちそばを味わったことがあり、赤ソバの栽培に興味を抱いていた。移住後、地元の人にそば打ちを学び、2018年に店舗を借りて念願のそば店を開店。本格的に赤ソバを育てるのは2年目。高原を吹き抜ける秋風に花がそよいでおり、大場さんは「地元の方々に楽しんでもらえるとうれしい」と話している。
現在は新型コロナウイルス感染防止のためそば店は休業しているが、11月からは収穫した赤ソバを使った手打ちそばを提供する予定。問い合わせは大場さん(電話090・4449・3624)へ。
写真説明:赤ソバの花が一面に広がる畑