茅野市米沢のそば店「そばきり道玄」が、ところてんをメニューに加えた。ざるそばのようにつゆに付けて食べるのが特徴。諏訪市の寒天製造販売のイリセンが「異業種との連携で消費拡大を図りたい」と提案した。ところてんとそばとの意外な組み合わせを前面に押し出し、観光客に売り込む。
ざるそばと同じつゆとポン酢を合わせた専用のつゆに付けて食べる。イリセンの茅野文法社長(39)は「諏訪地方は寒天の産地だが、ところてんが食べられる場所は少ない」と話す。道玄の運営会社の吉田道成社長(48)に相談し、5日に提供を始めた。
小型の「天突き器」を作り、希望すればところてん作りが体験ができるようにした。1人前480円(税抜き)。道玄の客の7割は観光客で、早速そばと一緒に注文する客がいるという。茅野社長は「寒天やところてんを発信する機会を今後も増やしたい」と話した。
写真説明:天突き器で作ったところてん。ざるそばのようにつゆに付けて食べる