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在来種そばを初提供 伊那の復活プロジェクト
2019/11/23 10:31

 伊那市長谷の在来種を使ったそばの提供が22日、市内のそば店6店で始まった。「信州そば発祥の地伊那そば振興会」などが、かつて浦地区で採取されたとみられる在来ソバを復活させようと、2014年から取り組んできた。地名から「入野谷(いりのや)在来そば」と名付けたそばは味と香りに優れているといい、関係者は初の提供を喜んでいる。

 振興会会長の飯島進さん(65)らは「昔のそばはおいしかった」という話を聞き、長谷や同市高遠町の在来種に関心を持った。14年に県野菜花き試験場(塩尻市)で「浦」と書かれ、保存された在来種20グラムが見つかり、復活に動き始めた。

 「入野谷そば振興会」を設け、市や信州大農学部(南箕輪村)と連携して16年に栽培を開始。試験場で増やした種子100グラムをまず浦地区の200平方メートルにまいた。年々畑を増やし、4年目の今年は浦、杉島、市野瀬の3地区計8千平方メートルで500キロを収穫。収量が安定し、販売開始を決めた。

 この日は高遠町で式典があり、ソバに詳しい井上直人信大名誉教授(66)は「サンプル分析で、他の品種より香り指標が突出して高く、味指標も高かった」と説明。そば打ちをする倉沢成子さん(76)=高遠町=は試食し、「素朴なそばらしい味。甘みが強く、普通のそばと全然違う」と語った。

 約2100食分300キロ限定で販売する。飯島さんは「やっと提供できてうれしい。収量は少なくても特徴の出る小さい粒を選んでブランドそばにしていく。畑をもっと増やしたい」と話していた。

写真説明:伊那市長谷在来種のそばを食べる人たち


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信州そば漫遊