県内のそば店主やソバ生産者らでつくる信州そば切りの会の「蕎匠(きょうしょう)塾」は12日夜、そば切り包丁について学ぶ勉強会を岡谷市内で開いた。県内外から店主ら25人が参加。包丁の手入れの仕方やまな板の素材などについて学び、意見を交わした。
同市湊のそば店主、浜岳志さん(56)が講師を務めた。浜さんは自身の包丁を研ぐ頻度や方法を説明。使っている複数の砥石(といし)を紹介し、研ぐ際に使っている自作の台なども披露した。浜さんは「包丁でそばを切った瞬間から麺料理になる。包丁は舌触りや見た目に影響するとても大切なもの」と助言した。
上田市から勉強会に参加したそば店代表の福崎直人さん(48)は「浜さんほど包丁にこだわっていなかった。勉強になり、刺激にもなった」。同塾は、信州そばのレベルアップを目的に2017年に発足し、製粉やそばつゆなどを題材に年3回ほど勉強会を開いている。
写真説明:包丁の手入れの仕方を説明する浜さん(右)