長野大(上田市)環境ツーリズム学部で地域おこしを学ぶ学生17人がこのほど、青木村特産のソバ「タチアカネ」を使って考案した料理を村当郷地域交流センターで試作した。地域活性化や人材育成などを目的に、同大と「道の駅あおき」、国土交通省関東地方整備局長野国道事務所が進める連携事業の一環。
昨年は、学生がそばを打つなどの体験を通してタチアカネへの理解を深めた。今年は若い世代をターゲットに据え、タチアカネの料理を提案する。年内に新たにオープンを予定している道の駅あおきの食堂で、提供することが目標だ。
試作したのはそば粉と卵などを混ぜた生地を薄く焼いて、野菜や鶏肉を包む「ガレット」と、コンソメとそば粉のスープ。ガレットを提案した播磨宏祐さん(20)=3年=は「フランス料理にすることで、若い世代にも味わってほしい。青木村ならではの料理になる」。スープを考えた岩下涼さん(20)=同=は「そばの風味を残すことを意識した」と説明した。
この日は、村の特産品を生産する住民グループ「青木村NIきたい会」のメンバーから、試作品についてアドバイスを受けた。同会会長の清水香志子さん(74)=青木村当郷=は「ガレットは焦げ目を付けることで、より香りが出る」などと話していた。
写真説明:そば粉のガレットを皿に載せる播磨さん(中央)ら