富士見町と原村、山梨県北杜市でつくる「八ケ岳観光圏」の整備推進協議会は、新ソバの収穫時期に合わせて29日から11月30日まで、初の「八ケ岳新そば祭り」を開く。これまで各店が個別に開いていた祭りを一体的に宣伝し、首都圏などからの誘客を図る。近年の自然食ブームを受け、3市町村の手打ちそば店計29軒と協力、各店を紹介する地図も作った。
各店のこれまでの新そば祭りは開催時期や広報内容が異なっていたため、ことしは全国的に有名な信州そばのブランド力も生かし、一つの祭りとしてPR。北杜市を訪れた観光客を、富士見町や原村に呼び込むことも期待している。
協議会が作った地図は「八ケ岳新そば食べ歩きMAP」。八ケ岳山麓で採れた野菜のサラダの無料提供、そば粉のプレゼントといった各店のサービス内容と期間も紹介している。2万8千部を印刷し、今月中旬から3市町村の役所と観光協会で無料配布、八ケ岳観光圏のホームページにも掲載する。
祭りに参加するのは、富士見町から「おっこと亭」「花鳥野(はなどや)」「季楽庵(きらくあん)」「新次そば三井」の4店、原村は「香草庵(こうそうあん)」「山乃幸」「手打ちそば一八(ひとは)」の3店。かき揚げやデザートの無料提供、割引など祭り期間限定の特典がある。
おっこと亭は1991年の開店以来、毎年新そば祭りを開催。支配人の雨宮光男さん(67)=乙事=は今回の試みについて、「知名度を上げ、新規客の増加に期待したい。地元のそば粉にこだわっており、良い香りのする新そばを味わって」と話している。