里山の活用に向けて根羽村と信大農学部(南箕輪村)が3月に結んだ連携協定の一環で、信大側が村に栽培を依頼した原種ソバの種まきが25日、同村新井地区で行われた=写真。
協定に基づき、トウモロコシ栽培などが始まっている。栽培は村内のNPO法人「矢作(やはぎ)川源流の森ねば」が担っているが、ソバの種まきは種まき機付きのトラクターを所有する飯田市のNPO法人「みどりの風」に委託。この日は、遊休農地だった約1ヘクタールに種10キロをまいた。順調に生育すれば、10月に収穫できるという。
原種ソバは赤い花を咲かせ、実は抗酸化作用があるとされるポリフェノールを多く含む。信大側は原種ソバの種を採取するため、既存種と交配しないよう半径約2キロ以内にソバの栽培地がない場所を探していた。
矢作川源流の森ねば総括部長の今村豊さん(51)は「村の特産になるよう、成果をしっかり出したい」と話している。