下諏訪町東赤砂で飲食店「華はな亭」を経営する小林茂雄さん(65)が、地元産のソバを使った新商品「万治の石仏頭似(とうじ)焼き」を開発した。町指定文化財「万治の石仏」の頭をイメージしており、近年、観光客の人気が高まる石仏を宣伝し、地産地消も図る狙いだ。
「下諏訪宿寒曝(ざら)し蕎麦(そば)の会」の仲間と、茅野市内で育てたソバを100%使った生地を直径4センチほどの球体に焼き、中に天かすを詰めた。じか火でほんのり焦げた外側は硬めだが、中は軟らかいのが特徴。そばと同じように、大根おろしを入れたそばつゆをつけて食べる。
小林さんは「新しい食べ方でそばの需要を増やしていきたい。ゆくゆくは県内全域に普及させ、観光や飲食業、農業などの活性化に貢献したい」と張り切る。3月末までは普及キャンペーンとして、別メニューを頼んだ人に限り、希望者1人につき1人前(6~8個)を無料で提供する。問い合わせは同店(電話28・8767)へ。