山ノ内町総合開発公社は3日、「おもてなしのメニューづくり講座」を町保健センターで開いた。町内の旅館や民宿、団体の代表者5人が、須賀川地区を中心に栽培されているソバを素材にしたメニュー8品を発表。町や観光、商工会関係者ら約20人が試食した。
メニューは、千切りの大根を交ぜたそばがきをつゆで食べる県選択無形民俗文化財「はやそば」をはじめ、そば粉を使ったロールケーキ、ソバの実を交ぜたメンチカツやそば入りのサラダを取り入れた定食、団子汁など。アイデアあふれる品が並んだ。
参加者は1品ずつ丁寧に口に運び、「生地が柔らかい」「おいしい」などと味わっていた。県調理師会の湯本忠仁・地産地消推進部長はそれぞれのメニューについて講評し、「食べる人のことをイメージすると、味が変わってくる」と呼び掛けた。
この日のメニューは10月2日に「道の駅北信州やまのうち」で一般に披露する予定。同公社は「町を訪れた観光客に、地域ならではのソバを生かした料理をどんどんPRしていきたい」と話していた。