「諏訪地区素人そば打ち育成大会」が29日、諏訪市四賀の信州諏訪農協本所で開かれた。茅野市を中心に諏訪地方のそば振興につなげる狙いで、茅野商工会議所などでつくる実行委員会が昨年に続いて開催。県内外から集まった10~70代の51人が、そば打ち検定の初段と2段に挑戦した。
検定は「全国麺(めん)類文化地域間交流推進協議会」が定める規定に基づいて審査。初段はそば粉500グラムとつなぎの小麦粉200グラム、2段はそば粉800グラムと小麦粉200グラムで打つ。制限時間は準備や後片付けを含め40分。真剣な表情で作業に臨んだ参加者は、体重を掛けて力強く生地をこね、包丁で均一の太さに切っていった。
初段は35人中33人、2段は16人中12人が合格。参加者のうち最年少の茅野市北部中3年鷹野原敦子さん(14)=茅野市湖東=は「あまり緊張せず、落ち着いて打てた」と話し、初段に合格した。
実行委員長を務めた同商議所の白川元専務理事は「家庭でも手打ちそばが楽しめるようになるといい。そば粉の消費が増えれば農家の収入も増え、地域活性化につながるのではないか」と期待していた。