飯田市川路の三遠南信道天龍峡インター近くの「天龍峡花の里」で18日、恒例の「天龍峡そば祭り」が2日間の日程で始まった。地元の住民有志が花の里に植えたソバ「信州大そば」が白い花を咲かせる中、ゆでたてのそばを食べる家族連れや観光客らで初日からにぎわった。
そばを提供する祭りは、住民有志による実行委員会が2007年から毎年2回開いており7回目。この日は花の里で昨年秋に収穫した信州大そばを使った「天龍峡そば」を350食用意した。初めて参加した売木村のNPO法人「つみくさの里うるぎ」は、ミョウガや桑の葉などのてんぷらを提供。地元の旅館や食堂などの女性有志らが漬けたウメやキュウリの漬物も好評だった。
家族4人で訪れた飯田市滝の沢の会社員小久江幸二さん(45)は祭りは3回目。「お店で食べるより開放的」と話していた。
実行委員長の長谷部喜則さん(72)は「提供するそばの量も増え、地域に根付いた祭りになってきた」と喜んでいた。19日は午前11時~午後2時に300食を提供する予定だ。1杯500円。