茅野市内のそば店12店で31日まで、「寒晒(ざら)しそば祭(まつり)」が開かれている。茅野商工会議所や市内のそば店、ソバ生産者などでつくる「そば産業推進会議」の主催で、名産品としてブランド化を目指している寒ざらしそばを限定販売している。
寒ざらしそばは、秋に地元で収穫したソバの実を冬の清流に浸した後、寒風にさらして乾燥させるのが特徴。江戸時代には高島藩から将軍家に献上されたという。
祭りは今年で3年目。基本の盛りそばは180グラムを1600円で提供。同市塚原の「そばのさと」は祭り初日の18日昼ごろ、訪れた人たちで満席になった。名古屋市から妻らと旅行に来たという上田照夫さんは初めて食べる寒ざらしそばを「こしが強くておいしい。立ち寄って良かった。また食べてみたい」と感激しながらすすっていた。
期間中に全体で3千食の提供を目指す。販売店舗などの問い合わせは同商議所(電話0266・72・2800)へ。