茅野市のそば店やソバ生産者、製めん業者でつくる「そば産業推進会議」は17日、茅野商工会議所で会合を開き、第3回「献上寒晒(ざら)しそば祭り」の日程を7月18-31日と決めた。昨年より4日延ばし、提供するそばの量も昨年の1・5倍の3000食に増やす。
寒ざらしそばは、冬にソバの実を清流に浸し、寒風にさらして乾燥させて作る。江戸時代に高島藩から将軍家に献上され、これを復活させて、市内でブランド化を目指している。今年は1月、市内3カ所でソバの実800キロ余を水に浸した後、乾かして蔵で保存している。
昨年の祭りでそばを提供したのは、市内のそば店組織「八ケ岳蕎麦(そば)切りの会」加盟店を中心に12店だったが、新たな参加店も募る。
基本の盛りそばは180グラムを一食として1600円で提供し、セットメニューは各店で考える。昨年のアンケートでは、満足度が100点満点で平均91点という高得点だった一方、66%が「高すぎる」と答えたため、価格について協議。だが、「手間暇がかかっていることや、歴史的価値を説明していこう」とまとまり、昨年と同じ価格とした。委員長の白川元・茅野商議所専務理事はこの日「いずれは東京で売れるようにしたい」とあいさつした。