信州大そば祭りは、飯田下伊那地方のそば打ち愛好家35人でつくる「飯田そばの会」が主催して「あざれあ」で開いた。特産化を目指している品種「信州大そば」を広めるのが目的で、今回初めて、ヤマゴボウの葉をそば粉にまぜた地元の伝統食「ほくちそば」などの試食会もした。
試食では、海藻のフクロノリをまぜたものとそれぞれ限定60食を提供。10分ほどでなくなった。同会の仁科保会長(73)によると、これらをまぜて打つと、信州大そば特有のもちもちとした食感が増し、のど越しも良くなる。伊那市から訪れて味わった会社員沢田真理さん(24)は「初めて食べるので楽しみにしていた。食感がたまらない」と話していた。
このほか、そば打ちの実演もあり、「素人そば打ち段位認定会」で最高位の五段に合格した腕前の板倉敏和副知事も参加。信州大そばについて「ゆでてもめんが崩れない品種で、温かくても冷たくてもおいしい」と評価していた。