下諏訪町の特別養護老人ホーム「ハイム天白」で5日、町内の職人によるそば打ちが披露された。外出する機会の少ない利用者に打ちたての新そばを味わってもらおうと企画。国産のそば粉を8割使った約70食分の新そばが、40分ほどで出来上がった。
施設側の依頼で、町内のそば料理店で料理長を務めるそば打ち歴11年目の職人小林佳史さん(28)が担当。約60人の利用者が見守る中、そば粉から生地をまとめ、のし棒や手で延ばした後、均等な太さに切っていった。仕上がったそばを見た利用者から「大したもんだ」「きれいだね」と声が上がった。
そば打ちを見たのは初めてという入所者の中村綾子さん(88)は「力が要る仕事のようだが、職人さんは手際が良くて、素晴らしかった。きょうは良いものが見られた」と笑顔で話していた。