信州新町の犀峡高校2年の女子生徒4人が、27日に開く文化祭「琅鶴(ろうかく)祭」で初めてそば打ちを実演する。同祭では昨年から、町地場産業開発センターが来訪者にそばを提供しており、生徒自身がそば打ちを披露し、盛り上げる趣向だ。
有志の4人にとって、そばを打つのは初めて。事前に同センターの中村久美子さん(49)から指導を受けた。アドバイスに従ってそば粉をこね、「そばのにおいがいい」「楽しい」と、汗を流しながら熱心に取り組んだ。中村さんは「地元の味を手作りできるようになれば、生涯の宝になる」と励ましていた。
食事用のそばと異なり、打ち方を実演するそばは、保健所の調理許可が下りないため販売はしない。同校は「手打ちそばの雰囲気を味わってもらい、地元のそばをPRしたい」としている。
同校は今年、校章の「柿の葉」をかたどったイメージキャラクター「さいきょん」を作製し、琅鶴祭当日に着ぐるみを公開する。全校生徒による紙製のモザイク画(横約5メートル、縦約4メートル)も中庭に設置する。
生徒会長の小林奈々恵さん(17)=3年=は「みんなで力を合わせた手作りの文化祭。ぜひ見に来て」とPRしている。