長野市戸隠地区で23日まで、「第38回戸隠そば祭り」が開かれている。初日の21日の夜は、祭り専用の「ご利益そば猪口(ちょこ)」を持つお客にざるそば1枚を無料で提供する「大盤振舞いそば」があり、県内外から訪れた観光客が打ち立てのそばを思う存分味わった。
「大盤振舞いそば」は今年で6回目になる。今年のテーマの「戸隠(とがくれ)忍者」が描かれた猪口を手にした観光客らは、19ある協力店を巡り歩きながら各店の味を楽しんだ。開店の2時間前から列ができた店もあった。
480食分を用意した中社地区のそば店は「今年は日照時間が長かったため、夏ソバの収量はまずまず。秋の新そばも食べに来てもらえるよう頑張りたい」。埼玉県坂戸市から家族3人で訪れた会社員、竹内吉和さん(43)は1時間並んで猪口を購入。「祭りは初めて。3人ともそば好きなのでおなかいっぱい食べたい」と話していた。
初日は午後9時から、戸隠神社中社鳥居前広場で、忍者にふんした地元の観光関係者らが演武を披露し、仕掛け花火もあった。22日は落語家、立川志の輔さんによる「そば寄席」なども行われた。
最終日の23日は午前10時半から、戸隠神社中社で太々神楽(だいだいかぐら)、午後1時からは中社鳥居前で戸隠(とがくれ)流忍法演武などの催しが開かれる。