飯田下伊那地方のそば打ち名人でつくる「信州飯田そば達人の会」(仁科保会長)は4日、地元で普及を図っている「信州大そば」をPRしようと、飯田市天竜峡の農産物直売所「あざれあ」で「信州大そば祭り」を開いた。約500人が訪れ、打ちたてのそばの味を楽しんだ。
信州大そばは、収量が少ないため最近では積極的には作られていなかった品種で、弾力のある食感が持ち味。同会は、数年前から飯伊地方で栽培に乗り出す農家が増えてきたこのそばを、地域の特産物にとPRに力を入れている。
会員ら10人はこの日、飯田市内の農家が栽培したそば粉を使い、自慢の手打ちの技術を披露。訪れた人たちは名人芸を目の前に、ざるそばや地元のキノコが載ったきのこそばを味わった。
同市駄科から訪れた島田嘉晃さん(64)は「のどごしがいいですね」。仁科会長は「今後もさらにPRを続け、この地域に来れば信州大そばを味わえるという認識を定着させたい」と張り切っていた。