飯山市に近い新潟県妙高市の新井水原地区は、地域おこしの足掛かりの一つとして、日本で栽培されているソバの原種「こそば」の普及に取り組んでいる。26日と12月3日にそば祭りを開き、長野県の人にも新そばを味わってほしい、と呼び掛けている。
同市妙高山麓振興室によると、「こそば」は一般のソバに比べ実が小さく、収量が少ない。山間地で過疎化、高齢化が進む同地区では栽培農家が減り、「幻のそば」とされている。
「実が小さい分、味わいがあっておいしい」といい、首都圏などから食べに訪れるファンも。今年夏には、荒れた棚田をソバ畑として再生させる取り組みも始まった。
26日は地区内の「棚田の家」で午前10時―午後3時に「秋のそばまつり」を開き、地元産の新そば、こんにゃく、秋野菜などを販売する。
12月3日には、地元組合が運営する上小沢の同市山村体験交流施設「大滝荘」(電話0255・75・3230)で午前10時―午後3時に「こそば祭り」を開催。そば、コイこく、野菜、はざ掛け米などを販売し、鉱泉の入浴サービスもある。