佐久穂町は町特産品として遊休荒廃地で栽培したソバを使った焼酎「茂来山」の販売を始める。合併した町初の特産品として15日、町生涯学習館で開いた町民祭「さくほいいずら」でお披露目した。
町では計13ヘクタールある遊休荒廃地の活用法としてソバ組合員がソバを栽培。食用だけでなく、特産品に生かそうと焼酎造りの話が持ち上がった。
昨年12月に収穫した約1トンを今年2月に佐久市の芙蓉酒造に持ち込み、製造を依頼。5月に完成し、町の東にそびえるシンボル「茂来山」の名を付けた。アルコール度数は25度で、豊潤でまろやかな風味だという。
初年度は限定3000本を造った。1本720ミリリットルで1260円(税込み)。町内の酒店で販売する。企画した町産業課は「焼酎をきっかけにソバを使った他の特産品も作っていければ」と話していた。