原村払沢のこひつじ幼稚園の年長園児11人が16日、近くの食堂で、石臼を使って「そばひき」を体験した。2、3人がかりでようやく回すことができるほどの重さに苦戦しながらも、臼の間から粉が出てくる様子を面白がっていた。
食堂は年長の羽生田陽子ちゃん(6)の母親、幸美さんの実家。村内産のソバを店内の石臼でひいて販売している。園児たちが店を訪れると、陽子ちゃんの祖父で経営者の宮坂源三郎さん(62)が、臼を回してそば粉を作る過程を説明した。
園児たちも早速、挑戦。「うーん」と踏ん張りながら臼を回し、粉がどんどん出てくるのが分かると、「やりたい」と声が上がった。ふるいに掛けて仕上げ、40分ほどで約800グラムのそば粉が出来上がった。藤井里菜ちゃん(5)は「ソバの実は初めて見た。臼は2人でやっても重かった」と話していた。
園ではこの日、あらかじめ食堂からもらったそば粉で年中園児10人が「そばがき」作りを体験。年長園児がひいたそば粉も教師がそばがきにして一緒にし、園児全員が昼食で味わった。