ひまわりの湯かぐらの湯倉下の湯
眠っていた着物、座布団で再活躍 豊野温泉りんごの湯
2019/10/02 11:00

 長野市豊野町の入浴施設「豊野温泉りんごの湯」が、地域に眠っていた着物を回収して館内の座布団カバーやのれんにリメークする取り組みを進めている。色とりどりの柄が館内を飾り、「華やかでいいね」「かわいい」と、訪れた人たちに好評だ。

 施設で料理長を務める宮腰貴洋さん(35)が発案。母親の訪問着がたんすに眠っているのをみて「肥やしにするのはもったいない」と動き始めた。「上質な生地や柄。多くの人の目に留まって再び活躍してくれてるんじゃないかな」と、裁縫が得意な母親の友人にリメークを依頼。男湯と女湯の入り口を飾る鮮やかなのれんに姿を変えた。

 のれんを掛けるとすぐ、入浴客の主婦たちから「着物だね、すてきだね」と好反応があった。元々「地域の人と一緒に、暖かみのある施設づくりをしていきたい」と考えていた宮腰さん。多くの人に関わってもらおうと、昨年秋から館内で着物の回収を始めた。入浴客から約50着の寄付があった。

 地元の主婦10人ほどがボランティアで集まり、座布団カバーを作り始めた。併設の農産物直売所で働く小林俊子さん(70)はデザインと裁縫に関わり、「とにかく楽しい。かわいい柄を見ると、やる気がみなぎったね」と話す。

 今春に食事スペースの座布団カバーを全て取り換え、入浴客に好評。小林さんは「昔の着物はすごい。ほどくと全て真四角の反物になるから、リメークには最適」と話す。

 今後は、近くの豊野高等専修学校に協力を得て、生徒にも施設内にある別の場所の座布団カバー作りに携わってもらう予定という。宮腰さんは「地域のさまざまな世代に楽しんでもらえたらうれしい。みんなが愛着を持つ温泉にしていきたい」と話している。

写真説明:着物をリメークした座布団を手にする宮腰さん。浴室の入り口に掛かるのれん(奥)も好評だ

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