梅野家3代の芸術たどる 東御で27日まで企画展

2020/03/25 11:04
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 東御市八重原の市梅野記念絵画館は27日まで、「青木繁・坂本繁二郎と梅野三代展」を開いている=写真。近代日本洋画家を代表する青木繁(1882〜1911年)、坂本繁二郎(1882〜1969年)と、青木作品を収集していた梅野満雄(1879〜1953年)との縁を軸に、梅野家三代の芸術の歴史をたどる企画展。絵画103点のほか、書簡や和歌などが並ぶ。

 青木と坂本、梅野は福岡県久留米市出身で若い頃から親交が深かった。青木の死後、梅野は私財を売ってその作品を買い取った。戦時下で作品を守るため、坂本の仲介で同郷のブリヂストン創業者石橋正二郎(1889〜1976年)が設立した財団に委ねた。

 梅野満雄の長男である故隆さんは、青木の作品を守った満雄の心を継いで美術研究と収集に力を注いだ。収集作品を旧北御牧村に寄贈し、1998年に開館した梅野記念絵画館の初代館長を務めた。隆さんの長男亮(まこと)さん(68)は表現の道に進み、画家になった。

 三代展では青木、坂本の絵画のほか、青木が代表作「海の幸」を描いている時の心境を満雄に送った絵手紙などの交流の記録を展示している。隆さんが独自の審美眼で集めた作品、青色と繊細な線が特徴の亮さんの作品も並ぶ。

 隆さんの長女で副館長の佐藤雅子さん(70)、夫で館長の修さん(71)が今月末で退任するのを前に、企画展を開いた。雅子さんは「孫にまで受け継がれた芸術を愛する血と、館の歴史の原点が分かる」と話している。午前9時半〜午後5時。入館料600円(中学生以下無料)。

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