金田千鶴の人生、18年ぶり再演へ 飯田の市民劇団

2020/02/13 11:20
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 飯田市を拠点とする市民劇団「演劇宿(じゅく)」が、泰阜村出身のアララギ派歌人、金田千鶴(ちづ)(1902〜34年)の生涯を描いた作品「翔(と)ぶ!〜金田千鶴の生きた道〜」を3月8日、18年ぶりに再演する。劇団の主宰でこの作品を企画した小沢広人さんが昨年3月に73歳で死去。飯田下伊那地域出身のアマチュア劇団員たちが追悼の思いを込めて演じる。

 千鶴は泰阜村に生まれ、飯田高等女学校(現・飯田風越高)から帝国女子専門学校(現・相模女子大)に進学。結核を患ったが、亡くなる3日前まで歌を詠み続けたといい、生涯を終えるまでに800首以上を残している。

 作品は、千鶴の没後に全集を編集しようとする人々が、資料などから彼女の人生をたどっていく物語で、2002年に初上演された。脚本・演出は日本演出者協会理事のふじたあさやさん(85)=川崎市。舞台装置には千鶴が短歌を書いた原稿用紙を装飾し、劇中で登場する千鶴の歌約80首はスクリーンで文字にして伝えるなど工夫も凝らした。ふじたさんは「千鶴さんを知ってもらうのはもちろん、彼女が見てきた伊那谷の歴史を再発見してほしい」と話す。

 11日には飯田市内で、舞台装置を設置して稽古があり、劇団員約30人が登場するタイミングやせりふの抑揚などを確認。前回に続き千鶴を演じる白井明美さん(46)=富士見町=は「小沢さんも見ていてくれるはず。千鶴さんの人生にどれほど入り込んでいけるか、初心を忘れずに誠実に演じたい」と話している。

 飯田文化会館ホールで午後2時開演。前売りは一般1500円、高校生以下500円(当日は各200円増)。問い合わせは同館(電話0265・23・3552)へ。

写真説明:倒れ込む千鶴に父母が駆け寄る場面を稽古する劇団員=11日

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