食物アレルギー、災害時の対応は 長野で3月講演会

2020/02/13 11:20

 長野市三輪の洋菓子店「Coco ChouChou(ココ・シュシュ)」の店主、飯田紗央里さん(36)と信州大などが3月14日、災害時に食べ物の確保が難しくなりがちな食物アレルギーの人への対応を学ぶ講演会を市内で開く。昨年の台風19号災害では大きな困難が生じた例は確認されていないが、より大きな災害では可能性があるという。発案した飯田さんは「行政に限らず住民も対応を考えておく必要がある」と訴える。

 講師は、食物アレルギーがある人の互助・支援団体「食物アレルギーと共に生きる会」(LFA、大阪府)の大森真友子代表、農林水産省の食料備蓄担当者ら。災害時に食物アレルギーの人が直面するリスクや必要な備えを話す。

 食物アレルギーに対応した菓子を製造している飯田さんは台風災害を受け、「アレルギーのために食べられるものがない人や事故が出ないか」と懸念。支援が必要な人向けに、自身やLFAの連絡先をインターネット上や避難所の貼り紙で知らせた。

 実際には飯田さんらに支援の要請はなく、県や市、県栄養士会も「特段困難があったという相談は受けなかった」。市によるとアレルギー対応の備蓄食料があり、自衛隊による炊き出しや、被災直後から配布した弁当でも原材料の表示は徹底できていた。

 それでも飯田さんは、さらに広い範囲で被災した場合、備蓄などの対応が追いつかない可能性がある―と指摘。住民が炊き出しなどを行う際に「一人一人が食物アレルギーの知識を持ち、配慮する必要がある」と話す。

 講演会は午後1〜5時、信州大付属長野小学校学習センターで。アレルギー物質を含まず、小麦の代用となる穀物「ソルガム」に関する説明もある。参加無料。

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