国宝「寒山図」興味を持って 諏訪で3年ぶりに公開

2019/05/21 11:05
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 諏訪市のサンリツ服部美術館で、南北朝時代に描かれた水墨画で国宝の「寒山図(かんざんず)」が3年ぶりに公開されている。松本市の重要文化財「旧開智学校校舎」が国宝に指定されることを受け、同館は「多くの人たちが既存の国宝にも興味を示すきっかけになればいい」と期待している。

 18日から始まった「日本・中国絵画展 画家たちの技と表現」の後期展で展示。旧開智学校校舎の国宝指定答申とたまたま時期が重なった。

 寒山図は南北朝時代の僧・可翁(かおう)の筆とされ、唐の僧・寒山を描いた作品。ぼろをまとい、ぼさぼさの髪でひょうひょうとした笑みを浮かべている。1952(昭和27)年に国宝指定され、77年に国宝シリーズの50円切手にも採用された。秘蔵にされてきたが、2016年にセイコーエプソン(諏訪市)初代社長の故服部一郎さんの没後30年特別企画の展示で公開された。

 同展では、鎌倉時代の絵巻物など計36点を展示。19日、来場者からは「諏訪市にも国宝があるとは知らなかった」との声も。学芸員の藤生明日美さん(34)は「画家たちの技法にも注目し、作品を楽しんでほしい」と話している。

 6月30日まで。入館料は大人1100円、小中学生400円。月曜休館。同館が所蔵するもう一つの国宝「白楽茶碗(しろらくちゃわん)銘不二山(ふじさん)」も7月に展示を予定している。

写真説明:サンリツ服部美術館で3年ぶりに公開されている国宝「寒山図」(左から2作品目)

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