縄文土器あくびちゃん、県宝に 御代田でシンポ開催へ

2019/02/20 11:02
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 御代田町で出土し、「あくびちゃん」の愛称が付いた縄文土器が県宝に指定されたのを記念して、同町の浅間縄文ミュージアムは23、24日、考古学者らを招いたシンポジウム「異形の造形・釣手(つりて)土器と有孔鍔付(ゆうこうつばつき)土器」を同町のエコールみよたで開く。土器の分析結果の報告があるほか、縄文時代を取り上げた映画の上映なども予定している。

 県教委が昨年9月に県宝指定したのは、同ミュージアム所蔵の「顔面装飾付(がんめんそうしょくつき)釣手土器」。館長の堤隆さん(57)ら調査団が2001年、同町豊昇(ほうしょう)の宮平(みやだいら)遺跡の発掘作業で発見した。約4600〜4800年前の鉢形の土器で、高さ26・6センチ、幅24・8センチ。細い目と高い鼻、口を大きく開けたような造形から「あくびちゃん」の愛称が付いた。

 堤さんによると、一般的な釣手土器は火をともすために使われたという説が有力だが、あくびちゃんは外側にも分厚く炭が付いているため「祭り用の鍋」だった可能性が高い。当日は、考古学者計7人が基調報告し、あくびちゃんの内外部に付着した炭化物を調べた結果や、用途が酒の醸造か太鼓かで見方が分かれているという「有孔鍔付土器」に関して発表する。

 23日は午前10時半から、同ミュージアムで開催中の企画展のギャラリートーク、午後1時から映画「縄文にハマる人びと」の上映と山岡信貴監督の舞台トークがあり、3時半からシンポジウム。24日は午前9時からシンポジウムの続きがあり、午後1時半から高橋龍三郎・早稲田大教授の記念講演がある。入場無料。映画観賞500円。問い合わせは同ミュージアム(電話0267・32・8922)へ。

写真説明:「あくびちゃん」の愛称が付いている県宝の縄文土器

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