「人間ども集まれ!」松本で再演へ 現代的な課題表現

2018/11/30 12:05
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 松本市のまつもと市民芸術館を拠点に活動する劇団TCアルプの公演「人間ども集まれ!」が30日、同館で始まる。手塚治虫さん(1928〜89年)の同名漫画が原作で、16年に初演した作品を全面改訂。人間の性を巡る問題や人工知能(AI)など現代的な課題も盛り込みながら、人間とは何かを問い掛ける。29日夜、リハーサルが公開され、アルプのメンバーたちが本番さながらに熱演した。

 原作は2本のしっぽがある特殊な精子を持った脱走兵の「天下太平」から、男性でも女性でもない「無性人間」が大量生産される。人間の欲望を満たし、人間の代わりに戦争に行くようになるが、やがて革命を起こすというストーリー。1967〜68年にコミック誌に連載された。原作に沿った初演と異なり、出演者が現代から50年前に作られた物語を見つめるとの設定だ。

 この日のリハーサルでは、現代社会と原作の世界が複雑に交錯する中、登場人物の憤りや葛藤をアルプのメンバーが切々と表現していた。

 初演に続き無性人間の「未来(みき)」を演じる下地尚子さん(29)は「同じ役なのに全然違う人物を演じているよう」。アルプの公演は子どもからお年寄りまで楽しめる作品が多いが、「普段とは違う一面を見てほしい」と話す。

 30日午後7時、12月1〜3日午後1時開演。一般3千円、18歳以下2千円(当日500円増し)。1日の公演後、手塚さんの長女るみ子さんのトークショーがある。問い合わせは同館チケットセンター(電話0263・33・2200)へ。

写真説明:「人間ども集まれ!」のリハーサルで熱演する劇団TCアルプのメンバーたち

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