伊那市に今春移住し、同市西箕輪でクラフトビールの醸造所の開業準備をしている冨成和枝さん(31)が12月7日、醸造所内にビールなどを味わえるスペース「INADAZEBREWING(イナデイズ・ブルーイング)」をオープンする。開発を進めていたビール2種類のほか、県内のクラフトビール数種類や石窯で焼くピザなどを味わえる。
冨成さんは愛知県出身で信州大農学部(南箕輪村)と大学院で学んだ。愛知県内のクラフトビール会社で今年3月まで4年間勤務。ビール製造を習得した。愛着のある伊那市でビールを造り、伊那谷の人に味わってほしい―と準備してきた。
スペース内からは中央アルプスを眺望できる。オープン後、当面は松本市の会社に醸造を依頼。年内に自前の醸造設備を完成させ、中川村産のマイヤーレモンや伊那谷産のコメを使った2種類のビールも新たにラインアップに加える予定だ。
冨成さんは「ビールのおいしさや伊那谷の魅力を発信できるような場所にしていきたい」と話している。営業時間は水、木、日曜の正午〜午後9時(金、土曜は午後10時まで)。月、火曜休み。
写真説明:醸造所内の飲食スペースに立つ冨成さん