松本市の母親8人が、子連れで楽しめるコンサートの企画を通じて、子育て中の母親たちにやりがいを感じてもらう活動を始めた。8人は9月に「ムジカベベ0才からの音楽会松本」を結成。12月26日にキッセイ文化ホール(県松本文化会館)で開く初公演に向けて準備を進める。代表でピアニストの六郷栄夏(えか)さん(40)=横田=は「子育てで仕事を中断し、やりたいことを諦めている母親たちが、演奏や裏方で能力を発揮できる場にしたい」と話している。
4月に埼玉県から松本市に移住した六郷さん。転居するまでは同県富士見市で母親が集まってコンサートを開く会「ムジカベベふじみ」で活動していた。幼い長女を育てる中、会の活動は気持ちを和ませてくれるとともに、やりがいを感じたという。「松本でもムジカべべをつくりたい」と、長女が通う幼稚園で他の母親たちに呼び掛けた。
イタリア語で「ムジカ」は音楽、「ベベ」は赤ちゃんを指す。12月の初公演では、子連れでもゆっくり楽しめるよう、子どもを飽きさせない小道具を用意。21日はメンバー6人が松本市内で大道具や会場の飾りなどを手作りした。主婦の田中裕実さん(38)=里山辺=は「作業に没頭できるのは楽しい。ママ同士で情報交換もできる」と話した。
コンサートは午前10時50分から。参加費は1人500円。授乳室も用意する。ムジカベベに参加したい母親や協賛企業も募集している。申し込み、問い合わせはムジカベベ(電話050・5436・7410)へ。
写真説明」コンサート当日の会場の飾りを作るムジカベベのメンバーたち