上田市別所温泉で8日、地元農産物の販売や料理研究家らの講演を楽しむ食のイベント「別所市場〜太陽と大地のマルシェ」が2日間の日程で始まった。地元の別所温泉観光協会が初めて企画。上田小県地域の農産物を買い求める人らでにぎわった。
地域の農産物直売所など20店が出店。キャベツなどの野菜、旬のブドウのほか、5月末の降ひょうで被害を受けたリンゴなどを扱った。来場者は試食したり、店員に話を聞いたりして品定めをしていた。特設ステージでは、ともに長野市の料理研究家横山タカ子さんやマスターソムリエ高野豊さんの講演があった。
横浜市から観光で訪れた孫尚卿(そんしょうけい)さん(34)は「新鮮で安い農産物が多くて楽しい。別所温泉全体で地域を盛り上げようとする雰囲気もいい」と喜んでいた。
会場は、市営温泉施設「相染閣(あいせんかく)」の跡地。活用方法が課題になっており、会場では別所温泉観光協会が来場者に、どんな跡地の活用を望むかなどについてアンケートをした。同協会の倉島博会長(54)は「今回のイベントが跡地活用を皆で考えるきっかけになるといい」と話していた。
9日は午前9時〜午後3時に開く。
写真説明:新鮮な農産物を買い求める来場者