スポーツカーやクラシックカーが浅間山麓を走る「浅間ヒルクライム」の27、28日開催に合わせ、小諸市などは市街地で「KOMOROCARnival(カーニバル)」と銘打った催しを初めて開く。昨年は約2万人を集め、大半が県外在住者というヒルクライムの見物客を市街地に誘導し、にぎわいに結び付ける狙い。市民へヒルクライムを広く知ってもらうことも目指す。
ヒルクライムは東信地方の有志らでつくる実行委員会の主催で6年目。浅間山の高峰高原(標高約2千メートル)に向かう市道「チェリーパークライン」を交通規制し、全国から100台以上の車両が集まる。小諸駅前を走るパレードもある一方で、市民にはあまり知られていなかった。
昨秋、市職員の有志8人でプロジェクトチームを結成。見物客や市民らが市街地に集まり、経済効果をもたらす仕組みを考えてきた。
カーニバルは市役所周辺で27日午前10時〜午後3時に開催。市役所敷地内にはフェラーリやポルシェといった高級車を展示し、一部は座席に入れる。バイクの展示や立ち乗り電動二輪車セグウェイの試乗のほか、カーニバルのロゴが入ったシャツを販売。子ども向けの塗り絵コーナーや飲食ブースもある。
カーニバルの一環で、市役所1階には28日まで自動車部品販売などの「エンドレスアドバンス」(佐久市)が所有するレーシングカーとクラシックカーを展示。いずれも自動車愛好家は必見の車といい、来庁者の目を引いている。
プロジェクトチームリーダーで市建設課の曲尾成一さん(45)は「県外の方が大勢来るのに、市街地活性化に生かせないのはもったいないと思っていた。市民にもヒルクライムを周知していきたい」と話している。
写真説明:小諸市役所1階に展示しているレーシングカー(手前)やクラシックカー