佐久市中込の佐久商工会議所で20日、同市原の成田山山門前にある「ぴんころ地蔵」を題材にした人形の作り方を指導する「インストラクター養成講座」があった。佐久商議所が初めて開き、17人が参加。都内在住の造形作家はっとりみどりさん(上田市出身)から指導を受けた。
ぴんころ地蔵の人形作りを広めることで、高齢者の認知症予防や、家族間での会話のきっかけづくりにつなげたい―と企画。人形は手のひらほどの大きさで、フェルト羊毛を使って作る。受講者はボランティアとして、イベントなどに参加し、希望者に作り方を指導していくという。
講座は全2回で、初回は頭や耳の作り方などを指導。はっとりさんは「形がきれいにできているか分からない時は、離して眺めてみて」「腕や耳を体に取り付ける時は、両方作ってからにすると、バランスが取れてきれいになる」などと指導していた。
参加した佐久市三河田の主婦小林明子さん(52)は「思ったよりも簡単で、手芸経験がなくてもできそう。みんなにぴんころ地蔵人形を広めたい」と笑顔だった。次回は8月19日の予定で、同日からの参加も可能。無料。問い合わせは佐久商議所(電話0267・62・2520)へ。
写真説明:ぴんころ地蔵の手作り人形