北佐久郡軽井沢町の軽井沢ニューアートミュージアムで8日まで、写真家で大阪芸術大写真学科教授の織作峰子さん(54)=東京都=が撮影した桜の写真展が開かれている。春がすみと桜や、闇夜に浮かぶ桜など約20点を展示している。
織作さんは10年ほど前から桜を撮影。当初は主に一本桜を撮っていたが、「満開の桜ではなく、かすみの中の桜といった幻想的な姿を追い求めている」と話す。奈良県の吉野山を舞台に、手前に桜、奥に雲と桜で彩られた山を収めてびょうぶにした作品や、上高井郡高山村で人工的に光を当てて、暗闇に浮かび上がらせた白い花と淡紅色の花を撮った作品などがある。
7日は午後2時から、同ミュージアムでニューヨーク在住の日本画家千住博さん(57)を交えた対談がある。「桜に想(おも)う」と題し、被写体としての桜をどう捉えているかなどをそれぞれ話す予定だ。
写真展は午前10時〜午後5時(8日は午後3時まで)。写真展、対談ともに入場無料。問い合わせは軽井沢ニューアートミュージアム(電話0267・46・8691)へ。
写真説明:桜を題材にした織作さんの写真