間近に味わう棟方志功 下諏訪で代表作の版画など73点

2014/05/02 11:19
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 諏訪郡下諏訪町のハーモ美術館は、版画家・棟方志功(1903〜75年)の企画展「棟方志功展わだばゴッホになる」を6月8日まで開いている。代表作の版画「二菩薩釈迦(ぼさつしゃか)十大弟子」をはじめ、晩年、信州への写生旅行で描いた八ケ岳連峰の油絵など、38作品計73点を展示している。

 12点組の大作・二菩薩釈迦十大弟子は、独特の表情と、黒と白の対比による力強さが印象的。八ケ岳を描いた「神妙妙図(しんみょうみょうず)」と、茅野市蓼科高原を表現した「高原林林図(こうげんりんりんず)」は、棟方が憧れたゴッホを思わせる荒々しい筆遣いだ。棟方の世界観を知ってもらおうと、制作の出発点となった油絵、「倭画(やまとが)」と呼ばれる肉筆画、書も並べた。

 ハーモ美術館は「素朴派」と呼ばれる作家の作品を多く所蔵。師を持たず、独自の画風を生み出した棟方に注目し、棟方志功記念館(青森市)の所蔵品を借りて企画した。

 展示に合わせ講演した同記念館の館長補佐、武田公平さんは、棟方の人柄などを紹介。歌いながら版木を彫るなど奔放なイメージのある棟方について「作品を見れば、律義さや、構想、準備の周到さが分かる。生の作品に触れ、想像を膨らませてほしい」と話す。午前9時〜午後6時、期間中無休。企画展の入館料は800円(小中高生400円)。

写真説明:ハーモ美術館で展示中の「二菩薩釈迦十大弟子」。企画展では油絵や書など計73点を並べている

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