テーマは「水のまれびと」 来月大町で「原始感覚美術祭」

2013/07/15 12:51
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 国内外の美術家らが大町市の木崎湖畔に集い、創作活動を繰り広げる「信濃の国原始感覚美術祭」が8月3日に開幕する。年々参加作家が広がり、「水のまれびと」をテーマにした4年目のことしは約50人が出展。長期滞在しながら制作過程を公開する作家も次々に大町に入り、9月8日まで1カ月余にわたるアートの夏が動きだした。

 パプアニューギニアの秘境探検で知られる食生態学者で、木崎湖もよく訪ねた故西丸震哉(にしまるしんや)氏の言葉にちなむ美術祭。湖畔の西丸震哉記念館が拠点の美術家杉原信幸さん(33)をディレクターに、地元農家や移住者ら約30人でつくる実行委(神原三保子委員長)が主催する。

 今回は初めて作家を公募し、インド、韓国など海外組を含めた作家が、大地とともにあった人間本来の感覚を絵画、造形、写真、陶芸などでさまざまに表現する。アトリエや近代的な展覧会場を離れ、実際に縄文遺跡が出土する湖畔や周辺の田畑や古くからの寺社、民家などを舞台に作品を制作展示するのが魅力だ。

 「この地にひかれ、愛する人たちがことしも集まった」と杉原さん。自身も湖畔の休耕地を借り、生い茂る雑木を鎌やくわで除き、河原の石を直径30メートルほどの円形に並べる「環状列石」を制作中。8月4日は、その作品を舞台にオーストリア人女性ダンサーのアンドレア・ハックルさんが踊り、開幕を祝う。

 市民参加の作品作りや演劇講習、宿泊アート体験、音楽・舞踏のライブなども充実。最終日には探検家関野吉晴さんと田口ランディさんの対談もある。参加パスポート千円。問い合わせは事務局(電話0261・22・1436)へ。

写真説明:木崎湖畔で作品「環状列石」の公開制作を進める杉原さん

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